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3年生の読書感想文2

お兄ちゃんの読書感想文...。

すごいのが出来上がってきました。
有名な野球選手の伝記、を読みました。

彼の子どもの頃の友人の名を、ずらずらずらっと並べて書いています。
ある人は「さん」がついていて、他の人にはついていない。
人の名前と名前の間に、全然、点が付いていない。
『彼は代田で...』って、それは『代打』でしょう?

ええ、もうささいな事なんですよ。
段落が一つもないとか、話が前後しているとか、大きいところは見逃そうと思っていました。
でも、細かいところだけに、このまま提出させるわけには...いかないような...。

本人は「たくさん書いた!!」と大満足と言うより、大得意!
確かに、ちゃんと読んで、楽しそうに規定枚数以上に書いて、
褒めてやりたいのはやまやまなんです。
注意したら、怒るのは目に見えているし。

恐る恐る、
「お兄ちゃん。たくさん書けて偉いね。
でも、ここは、点を入れておかないと。」と言ったら、

「え~!なんで?」

「だから、日本語には決まりがあってね。」

「わかった。どこ?」

「こことこことここ。でもここに点入れるにはマスが足らないし...全部書き直した方が早いとお母さんは思うよ。」

「え~っ!!書き直すなんて絶対イヤだ!」

「でも、消しゴムで消していたら、余計に大変になるよ。」

「うわぁ~!!絶対書き直すなんてダメ!イヤだ!なんで書き直さなくちゃいけないの?!嫌だ~っ!」
と大泣きの大暴れで大変な騒ぎになりました。
いやもう大パニック!!
あまりにひどくて、落ち着かそうとしても手がつけられません。

ああ、やっぱり。
失敗したなぁ~。
こんなに不安定になるなら、放っておけばよかった...。

なんとか落ち着かせて、
「そんなにイヤなら、このまま提出しても良いけれど、そうすると恥ずかしい思いをすることになるかもしれないよ。それでもいい?」
と聞くと、

「うん。恥ずかしくてもいい。」と言うので、

結局、そのまま提出させました。

昔、児童文学者の方の講演会で、
「小学生のうちは、感想文なんて書けなくて当たり前。
小学生は、物語の世界を味わう、楽しむ時期で、能力的にもまだ無理。
読書感想文の宿題なんて、読書嫌いを作る原因になってる。
読書感想文は、お母さんが書いてやって下さい。」
とまでおっしゃってるのを聞いて、
なるほど!その通りかも。
感動を表現するのは、もっと後でもいいから、今はいっぱいお話の世界で遊んでいて欲しいな~。
というのが、お母さんの基本的な思いです。

が、本当に、これで良かったのかな。
甘やかしただけなのかな。
3年生にもなったら、泣いてもわめいても、きちんと教えるべきだったのかな。
学校の先生なら、あの感想文を見たら、直さずにはいられないだろうな~。

滅茶苦茶でも、楽しそうに書いていたお兄ちゃんの顔を思い出すと、
これで良かった...と思うのですが...。
先生はさぞびっくりされただろうな~。


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こにゃ

読書感想文!私も大嫌い!うちの息子大嫌いですよ~(笑)
私も、その講演会と同じ内容の話しを聞いたことがあります。
うちのお兄ちゃんも、めっちゃおしゃべりなんですけど、
感じたこととかを現すのが苦手みたいで、感想文は書いたことありません。
(うちは宿題で出ないんですよ)
演劇を見たときの感想は劇画タッチの絵で表現してますねぇ
たぶん、その子よって得手不得手があって、しょうがないんでしょうね・・・
でも、親心として悩んだり、焦ったり、っていうの、私もそうだったので
よくわかります。
『え~こんな汚い字で読めないし、お前は何年生だぁーー!!』って感じ
今でも、そうなんです。 もう、ここまで来るとあきらめモードですよ。
ある程度の親のあきらめも必要化かもしれませんよ~!
だって、最後まで自分が教えられるかと言ったら、限度があるし、
そこまでやる根性が私にはないんですもん(笑)
by こにゃ (2006-09-05 08:15) 

ちゅーこ

 自分でちゃんと感想文書き上げて、おにいちゃん、すごいじゃないですか!
きっと書いている間、色々な感想がお兄ちゃんの頭の中を駆け巡っていたんでしょうね~。・・とはいえ、誤字脱字の件、私もすごーくよくわかります!
今度記事にしようと思っていたんですよ~。親としては、せっかく書いたんだから、読んだ人にちゃんと伝わって欲しいですものね。
 でも、感想文はそのまま提出でまちがっていないと思います。
誤字脱字は、これから国語の宿題などでその都度根気よく教えてあげていくしかないと思います(←と、自分にも言い聞かせています・・^^;)
by ちゅーこ (2006-09-05 13:54) 

じゅんぺい

自分で書いただけえらい!!です。
うちの子は…学童に行ったり太鼓の練習があったりで時間がないせいも
あった(言い訳)のですが、このままでは日が暮れてしまう!!ということで、
誘導尋問形式で私が下書きを((((((^_^;)
「おっか~さん!!すげー!!来年もよろしく!!」なんて言うので
「三年生は自分でやるのっ!!」と釘を刺しておきました(笑)(笑)
by じゅんぺい (2006-09-08 05:13) 

まごまご

>こにゃさん
ありがとうございます~!
そ、そう!それ!
まず、「読めるかどうか。」なんですよね~。
まあ、どれだけ目をつぶれるか、が親の底力なのかもしれませんねぇ。
根競べ?

>ちゅーこさん
ありがとうございます!
ですよね。あれで良かったですよね?
彼なりにすごいことですよね?
なのに、まだ、ふと目覚めに、
「あの『代田』くらいは直しとくべきだったか。」と思ったりして。
親って情けない...。

>じゅんぺいさん
ありがとうございますー。
そっか!「親が書く」って、そういう風にするもんなんですね~。
下書き、って文字通り、母がちゃんと書いて見せるんですね?
なるほど。「親が書け。」って意味がも一つわかってなかったんですよ。
親の筆跡なんてわかるだろうし、言ったとおりに書くなんて、お兄ちゃんにはできないだろうし...って。
はぁ。目からうろこです。
来年はそれでいこうかな。
by まごまご (2006-09-14 15:30) 

まごまご

マリィ先生~!
nice!有難うございます!
by まごまご (2006-11-08 06:38) 

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